<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 佳人>
<Format: 五言古詩>
<Year: 2010>
<BookName: ビギナーズ・クラシックス中国の古典　唐詩選>
<Translator: 深澤一幸>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 佳人（かじん）>
<BookPage: 108-112>
<UsedPage: 5>
<Feature: 4>
<End Header>
<Poem>
絕代有佳人，
幽居在空谷。
自云良家子，
零落依草木。
關中昔喪敗，
兄弟遭殺戮。
官高何足論，
不得收骨肉。
世情惡衰歇，
萬事隨轉燭。
夫壻輕薄兒，
新人已如玉。
合昏尚知時，
鴛鴦不獨宿。
但見新人笑，
那聞舊人哭。
在山泉水清，
出山泉水濁。
侍婢賣珠回，
牽蘿補茅屋。
摘花不插髮，
采柏動盈匊。
天寒翠袖薄，
日暮倚修竹。
<End Poem>
<Translation>
絶世の美人がいる。 
人気のない谷間にひっそり住んでいる。
自分から語るには、「わたくしは良家の子女でございましたが、
今はたよる人もなく、秋には枯れる草木だけがたより。
都はこのまえ乱れに乱れ、
兄弟はみな殺されてしまいました。
高い官職もなんの値打ちがございましょう。
わたくしの兄弟の骨も収容できないのです。 
世間の情はおちぶれた者に冷淡で、 
わが身は万事、風に吹かれる燭のごとく成り行きまかせ。
そのうえ、夫はといえば浮気者、 
玉のように美しい新妻をお迎えになった。
ねむの木でさえ時刻をたがえずその葉を閉ざし、
おしどりも必らず夫婦いっしょに夜を過ごすものを。
あの人は新しい奥様の笑顔をご覧になるだけで、
もとの妻わたくしの哭き声などお聞きにはならぬ。
泉の水は山中にあってこそ清いもの、
山を出たなら濁ってしまいます。
わたくしの生活ときたら、女中に真珠を売ってこさせ、
つたを引いてきて茅茸き屋根をつくろう有様。 
花を摘んでも髪に挿す気はおこらず、
ともすると両手いっぱい苦い柏を採ってきます」と。
この寒い時節に美人の服は緑の袖のうすものだけ、
日暮れ、高く伸びた竹によりそっている。
<End Translation>
<Formatted Translation>
絶世の美人がいる。 
人気のない谷間にひっそり住んでいる。
自分から語るには、「わたくしは良家の子女でございましたが、
今はたよる人もなく、秋には枯れる草木だけがたより。
都はこのまえ乱れに乱れ、
兄弟はみな殺されてしまいました。
高い官職もなんの値打ちがございましょう。
わたくしの兄弟の骨も収容できないのです。 
世間の情はおちぶれた者に冷淡で、 
わが身は万事、風に吹かれる燭のごとく成り行きまかせ。
そのうえ、夫はといえば浮気者、
玉のように美しい新妻をお迎えになった。
ねむの木でさえ時刻をたがえずその葉を閉ざし、
おしどりも必らず夫婦いっしょに夜を過ごすものを。
あの人は新しい奥様の笑顔をご覧になるだけで、
もとの妻わたくしの哭き声などお聞きにはならぬ。
泉の水は山中にあってこそ清いもの、
山を出たなら濁ってしまいます。
わたくしの生活ときたら、女中に真珠を売ってこさせ、
つたを引いてきて茅茸き屋根をつくろう有様。 
花を摘んでも髪に挿す気はおこらず、
ともすると両手いっぱい苦い柏を採ってきます」と。
この寒い時節に美人の服は緑の袖のうすものだけ、
日暮れ、高く伸びた竹によりそっている。
<End Formatted Translation>